北朝鮮はサイバー攻撃などで資金を得て独自研究を進めている可能性も

井上貴博キャスター:
ミサイルの技術について、北朝鮮はこれまでずっとロシアなどから技術供与を受けていると言われていました。今はウクライナ侵攻中ですが、それでも北朝鮮は技術供与を受けているのか?

それとも北朝鮮はもう、他国の援助なしに独自に開発できるのか?あとは金銭面もすごくはないはずなのに、なぜここまでできるのか?そのあたり、浅見さんはどう分析されてますか。

防衛研究所 浅見氏:
技術面に関しては、どこをどれだけ支援を得ているのか、ちょっと不透明なところではあります。しかし自分たちで開発をして、発射実験を行っているという点では、北朝鮮の中でもかなり開発・研究を進めていると思われます。

資金面に関しては、昨今のサイバー攻撃などで資金を得ている可能性があります。そういったものが核開発やミサイル開発に使われている可能性も、充分に考えられます。

ホランキャスター:
今回の発射について、萩谷さんはいかがでしょうか。

萩谷麻衣子弁護士:
“軍事偵察衛星”を打ち上げると予告して、失敗するとすぐにそれを認め公表し、さらに可及的速やかに2発目を打ち上げると公表。私はこのような一連の経緯から、技術が向上したことによる北朝鮮の余裕みたいなものすら感じます。

今回は失敗しましたが、“軍事偵察衛星”が仮に成功したら、北朝鮮からの軍事的な監督・監視は非常に強まる。そこはまた、さらなる脅威だと感じます。