岡山県高梁市で由緒ある庭園の復元が進められています。京都の東福寺などさまざまな庭園づくりに携わった昭和を代表する岡山ゆかりの作庭家・重森三玲(しげもり・みれい)。きょう(31日)、親族らが現地を訪れ測量作業を行いました。

庭園の測量が行われたのは、備中松山城の城下町・高梁市中之町です。この庭は、現在の吉備中央町出身で、昭和を代表する作庭家・重森三玲が手がけたものです。

(重森三玲の孫 作庭家・重森千靑さん)「彼(重森三玲)自身のこういったスタイルをこの地にまた作り上げて新しいその時代を作り上げたっていう、作り上げていこうという、そういうのがね、すごく見えてやっぱりそういうところがすごく貴重な作品だと思いますね」

測量を通じて現状を把握するとともに、残された図面と照らし合わせることでありのままの姿を復元したいといいます。土を掘り起こすと砂利や苔でなだらかな曲線を描く地割りの跡も現れるなど、少しずつかつての姿が見えてきました。

(庭の所有者 東良平さん)「元の姿が見えないくらいになってたものがですね、徐々に現れてきて、きょうはまさに形が本当に見えるようになってきて、う~ん、すごい。やっぱりがんばらんといかんなと。復元に向けてですね」

計測したデータは完成当初に実測した図面と照らし合わせ、今後行われる本格的な復元作業に活用するということです。