上山は昨年の東京パラリンピックで1回戦敗退し、一時は引退を考えたが「このままでは終われない」と現役続行を決意。「イチからというよりゼロから自分のアーチェリーを見直そう」と基本的な動作から修正していった。そして今年2月にドバイで行われたパラアーチェリーの世界選手権で日本人初の優勝を果たした。

世界王者として挑んだ今大会では新たなスタイルを模索する中、健常者とともに争い優勝。今後に関しては「世界選手権が一番の近い目標。連覇は僕にしかできないのでやりたい」と笑顔で語った。

そしてリカーブ一般女子では東京五輪日本代表の中村 美樹(29・ハードオフ)が出場し632点で2位。中村は今春から、結婚を機に出身地の山形県から北海道に活動拠点を移した。「環境の違う中でもっと頑張らないといけない」と語った。パリ五輪に向けては「個人・団体・男女混合でも金メダルを目指したい。東京五輪よりもレベルアップした自分自身で挑みたい」心機一転パリ五輪を目指す。
