JR西日本は今年7月入社以降の社会人採用の給与を大幅に引き上げると発表しました。これまでの経験をより幅広く考慮し、採用する人材の幅を広げたい考えです。
JR西ではコロナ禍からの利用状況回復への対応に加え、長期的なビジョン実現のため、採用計画数を大幅に拡大していて、今年度は社会人採用で鉄道運行を支える人材(運輸・車両・施設・電気系統)を中心に、約550人を採用する計画です。
これまでは主に鉄道事業での経験で評価をしてきたため、その経験が少ない場合に採用時の年収水準が低く抑えらる傾向にあったということですが、多様な経験を持った人材を幅広く確保するため、鉄道事業の経験が無くても社会人としての経験を評価する方針に転換したということです。
年収水準の見直し一例(大卒)
社会人経験10年 340万円程度~ → 460万円程度~ +120万円程度
社会人経験20年 340万円程度~ → 540万円程度~ +200万円程度
社会人経験30年 340万円程度~ → 560万円程度~ +220万円程度
※京阪神勤務・鉄道以外の就業経験の例 時間外・賞与含む
JR西が公表している社会人採用の比率は2020年度27%、2021年度11%、2022年度は49%でした。今年度は計画通りに採用された場合、社会人採用の比率は39%程度になる見込みです。40代、50代の採用実績もあるということで、JR西では変化対応力・変化創出力のある多様な人材に応募してほしいとしています。