アパレルは女性に特化したブランドも。機能性とカジュアルさを両立

釣りを快適にするアイテムは他にも。生きたエサが苦手な人でも直接触らず、針につけられるエサつかみや、魚のぬめりやニオイ移りなどを気にせず、しっかりつかむことができるフィッシュグリップなどもある。

アパレル分野では、これまでにない女性に特化したブランドも登場していた。5月、神奈川県の釣具店で展示即売会を行っていたのは、女性専門のフィッシングウェアブランド「Shipsmast(シップスマスト)」だ。

株式会社プラスエム 企画営業部 山口英樹氏:
水を完全に遮断するような素材でできているジャケットです。男性が通常着用しているものよりも少し薄いので、だいぶ軽くなっています。性能的には男性が着用しているものと全然変わりません。

機能性とカジュアルさを両立したデザインは、電車移動も多い都市部の女性から特に支持されているという。ブランドを立ち上げた金子真美氏は、釣り歴30年以上の中で経験したある悩みがきっかけになったと話す。

株式会社プラスエム 代表取締役 金子真美氏:
若い学生のときから体型変化も女性なりに経験して、30代、40代になったときに、リアルに着たい釣り用の服がなかなか見つからない時期が多かった。自分が着たいものがないから作ってしまおうというのが最初でした。

定番商品のマリンジャケットは、女性用だけで7サイズも展開。従来の製品は体に合わない人でも、ぴったりのサイズが見つかることがブランドの強みだという。

株式会社プラスエム 金子真美氏:
女性が進出するところには、今まで興味を持っていなかった人も入ってきやすいと思いますので、全体的な釣り人口が下がってしまうのを防ぐ意味もあると思いますし、女性の釣り人口が増えることは、釣り業界にとってはいいことしかないと思っています。

女性が参入することによって市場が活性化するという例はこれまでもいくつも見てきた。釣り業界でも女性の参入の波が広がっている。

(BS-TBS『Bizスクエア』 5月27日放送より)