民間企業の採用時期が早期化している影響で、「教員のなり手」の確保が課題となっていることを受け、文科省はきょう、公立の小中高校の教員採用試験の時期を現在の7月から1か月ほど前倒しするよう、各教育委員会に要請する方針を明らかにしました。
大手企業の多くが6月までに内々定を出すなど採用の早期化が進んでいる一方、教員採用試験は大学4年の7月から8月に試験を行っていることから、「教員志望の学生が民間企業に就職先を決めてしまう」という指摘がありました。
これを受け、文科省は教員のなり手を確保するため、試験を前倒しできるかなど、去年の秋から教育委員会や大学と協議会で検討を重ねてきました。
きょうの協議会で文科省は2024年度の1次試験を6月16日に前倒しし、この日を目安として積極的に前倒しでの実施も検討するよう各教育委員会に要請する方針を明らかにしました。
一方、前倒しの影響で問題の作成も早める必要が出てくることから、6月16日に試験を行う場合は文科省が参考として各教育委員会に共通で使用できる試験問題を提供する方針です。
また、一部の教育委員会ではすでに実施されている大学3年時での受験や、試験を1年に「複数回実施」する取り組みについても、文科省は各教育委員会に広めていきたいとしています。
注目の記事
福岡初のイスラム教徒へのヘイト街宣 1000年続く伝統祭礼「筥崎宮の放生会」を汚してまで…

「白いバースデーケーキが欲しい」食物アレルギーがある息子の願いが叶った日 【笑顔のケーキをあなたに 前編】

快適な秋は短くすぐ冬に…?今年も「四季」→「二季」か 22日冬の長期予報発表前に予報資料から見える“サイン”とは tbc気象台

「現金を使えない子が増えた」“新潟唯一の問屋”を継いだ駄菓子屋店主が日々感じる“現代の子ども”と時代を超えて続く“小さな社会” 新潟市秋葉区

「田舎の造園屋」が魂を込める“105万円の推し活” 同郷の横綱・大の里への愛があふれて社長は本場所の“懸賞金スポンサー入り”を決断

「お昼ごはん、何が食べたい?」と聞かれたら…どう答える?地雷ワードと神ワード 共働き世帯増も、家庭内の役割は変わらず?
