31日から将棋の名人戦第5局が長野県高山村(たかやまむら)で始まります。

渡辺明(わたなべ・あきら)名人に挑むのは、史上最年少の七冠まであと1勝と王手をかけた藤井聡太(ふじいそうた)六冠。

前日の30日は、対局する部屋で「検分(けんぶん)」が行われました。

決戦の舞台となるのは高山村山田温泉にある旅館「緑霞山宿(りょっかさんしゅく)藤井荘(ふじいそう)」。

午後3時前。対局が行われる藤井荘に先に到着したのは渡辺明名人。

続いて挑戦者の藤井聡太六冠が入ります。

翌日からの対局を前に行われたのが「検分(けんぶん)」です。

2日間にわたる対局に集中できるよう、将棋盤や駒、照明や空調、座布団などの具合を確認します。

■立会人・田中寅彦九段
「空調はこれで合わせると。これ今入っているの?19度」「人が多いので、暑かったので」

松川渓谷の新緑が目の前に広がる対局室。

名人戦の七番勝負は、これまで藤井六冠が3勝1敗と名人位に王手をかけていて、ここで勝てば史上最年少で七冠となる大一番です。

名人戦の第5局は、31日から2日間の日程で行われます。