富山県内のことし4月の有効求人倍率は1.49倍と、前の月より0.01ポイント低下しました。新型コロナからの回復で人材を求める業種がある一方で、燃料高や物価高で人件費を抑えるケースが見られます。

富山労働局によりますと、ことし4月の有効求人倍率は1.49倍で、前の月を0.01ポイント下回りました。前の月を下回るのは4か月連続です。

富山労働局は、求人が求職を大幅に上回って推移しているものの、改善の動きにやや弱さが見られるとして、物価上昇が雇用に与える影響に引き続き注意する必要があるとしています。

新規の求人の数については、建設業では受注が増えていて即戦力を求め増加。運輸業では、観光客の増加と運転手の高齢化で求人数が増えています。

一方、一部の製造業や小売業などで、燃料や原材料のコスト高を受け人件費を抑える傾向が見られます。

有効求人倍率の全国平均は1.32倍で富山は全国9位となっています。