今週、シンガポールでの開催が模索されてきたアメリカと中国の国防相会談について、中国側が応じない意向をアメリカ側に伝えてきたことがわかりました。

アメリカ国防総省によりますと、来月2日からシンガポールで始まるアジア安全保障会議にあわせて、アメリカはオースティン国防長官と中国の李尚福国防相の会談を打診していましたが、中国側が応じない意向を伝えてきたということです。

今年2月、中国の気球をアメリカ軍が撃墜して以降、米中関係は冷え込んでいますが、今月に入って両国の高官や商務相が会談するなど、関係修復に向けた動きが出ていました。

アメリカはトランプ前政権時に李国防相を制裁対象としていて、中国側は対話再開に向けて制裁の解除を求めていますが、バイデン政権は応じない考えを示しています。