岡山・香川でも田植えのシーズンを迎えています。さぬき市では香川大学教育学部のグループが約1000年前、中世の田植えを再現しました。

約1000年前の中世の稲作を復元しようと、香川大学教育学部の守田教授のゼミが今年はじめて行いました。

植える稲は「あぜこし」や「葉広(はひろ)」など中世以前の史料に登場する品種を使いました。

(香川大学教育学部 守田逸人教授)「葉広という品種をあえて混ぜて。近代まで生き残った種なんです。そういう発芽率28%みたいな生産性の低い種が、近代まで生き残った理由って何なんだろう」

中世の稲作は文献による研究は進んでいますが、わからない点も多く復元することで新たな発見に期待がかかります。

(香川大学教育学部 守田逸人教授)「ひとつひとつ記録をとりながら中世でも持続可能な社会を作っていくためには、こんな努力が必要だったんだということを認識したい」

これからは、虫取りと草取りが大変だという中世の米作り。秋には収穫祭が予定されています。