気象庁で議論、上司に報告…梅雨入り どう判断?

南波キャスター:
ただ、この梅雨入りは「したとみられる」というちょっと曖昧な表現です。ではどのように判断されているのかを今日はお伝えします。

【梅雨入り判断 誰がどう決める?】

▼基準
翌週の天気なども参考に雨や曇りの日が多くなり始めるころ。
(降水量の基準なし)

▼気象庁が「梅雨入り」を決めるまでの流れ
・予報官4~7人で議論
・上司に伝え最終決定
・予報官が発表(地方は気象台)

ただ現状では「速報値」というもので、9月1日にまた確定値というものに変わります。実際に梅雨入りしたかは9月1日に再検証されて発表されます。

では気になる東京なんですが、広瀬さんに話を聞くと…

気象予報士 広瀬駿さん
「29日の時点ではなんとも…」
「来週の天気がより崩れる予報に変わったら、今週末にも梅雨入りが発表される可能性も」

東京の梅雨入りの平年の発表は6月7日ごろ、2022年は6月6日です。それと比べても早い場合があるということです。広瀬さんの話では、近年は梅雨に入って大雨で災害が起きている状況もあり、多少早くてもあえて注意を呼びかける意味合いで、早めに発表する可能性もあるということです。

「人間の都合通りに天気は動かない」

ホラン千秋キャスター:
先週と今週で台風のスピードも変わってきました。その時にならないと分からないですよね。

若新雄純 慶応大学特任准教授:
台風でいうと、私が経営に関わっている会社が沖縄にあるので、昔心配して「大丈夫なんですか」と連絡したら、「いやいや台風がきたら休むので」とよく言っていました。
やっぱり天気は人の思い通りにならないので、みんなで一斉に「天気が悪かった日はお店を休んでもいいよね」という社会を、沖縄は作っているそうです。

なので建物が壊れても怪我をする人や亡くなる人はほとんどいない。一方で、今までの気象条件で、あまり台風がなかった地域は「天気が悪いぐらいで休むなんて…」、そういう社会でしたよね。だからみんなで堂々と、ちゃんと一旦人間はお休みする。人間の都合通りに天気は動かないので。

ホランキャスター:
台風もそうですし雪が降っても、頑張ってでも必ず家に帰るという気質は、都会だとより感じる部分はありますよね。

日比麻音子キャスター:
梅雨入りの情報は難しいとよくわかってきたので、対応としていろんな選択肢を今のうちに準備する必要もあるのかなと思いました。