福島市の小学校で起きた男子児童へのいじめ問題で、有識者会議が対応を改善するよう答申しました。これを受け、木幡市長は、いじめ問題に関する条例を改正する考えを示しました。

この問題は、福島市で2018年から2020年にかけ、市内の小学校で、当時の男子児童が同じクラスの児童からいじめを受けていたものです。

去年、和解が成立したものの、市と市教育委員会は対応を改善するため有識者会議を設けていて、29日、その答申がありました。

答申では、教育委員会と市の情報共有や教職員の研修を行うことなど、5つの柱でいじめ問題に取り組むよう指摘しています。

いじめ問題対応改善有識者会議 青木栄一委員長「まずは構造的な問題というものをしっかり対応、提言していかなければならない」

これを受け、木幡市長は、いじめ問題に関する条例をできるだけ早く改正する考えを示しました。

福島市 木幡市長「市長が招集して市長と教育委員会が一体となって対応する組織体があります。こちらの方でいじめ問題に取り組みたい」

福島市教育委員会 佐藤秀美教育長「学校で、ささいなトラブルでもまずは「いじめ」ではないのかという目でしっかりと見て組織的に対応してもらう」

一方、今回の答申について、被害に遭った子どもの保護者は、「連絡がなかった」としたうえで、「一般的な内容で、改善は見込めない」としています。