生と死の間で揺れ動く想い描かれた作品

このころ、甲谷さんは唯一動いた左手を使い、入院先の病院でパソコンで絵を描き始めます。『ALS曼荼羅①』は仏教の世界観に自身の思いを投影させた最初の作品です。ピンク色の世界にひとり座っている人物が描かれた作品『桃色の中の孤独』は、病気と向き合う自身の心情が描かれているようにも見えます。今年5月、甲谷さんが開いた個展には、生と死の間で揺れ動く甲谷さんの想いが描かれた約50作品が並びました。
(訪れた人)
「自由に体を動かしたりしゃべったりできない状況にどんどんなっていらっしゃるだろうと思うんですけど、甲谷さんの姿の中にはすごい宇宙があるんだなと」
「魂を輝かせるということや、生きるということの意味ですよね。そういうものがすごく伝わってきましたね」
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支援を続ける由良部さんに事件について聞いてみました。
(由良部正美さん)
「難病の方々って(心が)すごく揺れ動くはずなんですよ。『死にたい』と思ったり、『でもやだ死にたくない生きたい』とか。そういうふうに揺れ動くものなので。そこに安易に『わかったそう思うんだね。じゃあ死のうか』と、そんな簡単に出せるものなんだろうかと」














