警察官など男女4人が殺害された長野県中野市の立てこもり事件で、容疑者は70歳の女性を刺した後、逃げるもう1人の66歳の女性を追いかけて刺したことが、捜査関係者などへの取材で分かりました。

事件前日の5月24日午後4時半すぎ、事件現場から400メートルほど離れた防犯カメラには、腕を振りながら歩く2人の女性が映っていました。
亡くなった竹内靖子(たけうちやすこ)さん70歳と、村上幸枝(むらかみゆきえ)さん66歳です。
男性警察官を殺害した疑いで、27日に送検された中野市の農業・青木政憲(まさのり)容疑者31歳。

捜査関係者などによりますと、青木容疑者は5月25日、竹内さんを刃物で刺した後、逃げる村上さんを追いかけて刺し、その後、パトカーで駆けつけた2人の警察官に発砲して殺害したとみられます。

村上さんが襲われた様子を目撃した男性によりますと、青木容疑者はサバイバルナイフを手に、「助けて」と叫びながら逃げる村上さんを追いかけて背中から刺し、さらに倒れた村上さんの胸のあたりを刺したといいます。
表情を変えず、躊躇もせずに刺したといい、青木容疑者は男性に「殺したいから殺してやった」と話したということです。
犯行後、およそ12時間にわたり自宅に立てこもった青木容疑者。

捜査関係者によりますと、青木容疑者が2人の散歩の日課を把握していた可能性があり、計画的な犯行とみて調べを進めています。














