警察官など男女4人が死亡した長野県中野市の立てこもり事件で、警察は、青木政憲（あおきまさのり）容疑者が被害者の女性2人に対して計画的に犯行に及んだとみて調べています。

性警察官2人が殺害された中野市の現場では、27日午後8時ごろ、2人が乗っていたパトカーが警察署に運ばれました。

運転席の窓ガラスは完全になくなっていて、警察は、目撃者の話や現場の状況から、2人が乗車したまま猟銃で撃たれた可能性があるとみて調べています。

男性警察官を殺害した疑いで、26日に逮捕され、27日に身柄を検察庁に送られた中野市の農業・青木政憲（まさのり）容疑者31歳。

この事件では、警察官のほかに、近くに住む女性2人の合わせて4人が刃物や猟銃で殺害され、青木容疑者はおよそ12時間自宅に立てこもりました。

亡くなった竹内靖子（たけうち・やすこ）さんの知人によりますと、竹内さんと、もう1人の被害者の村上幸枝（むらかみ・ゆきえ）さんは、日常的に現場付近を散歩していたということです。

（竹内さんの知人は…）
「楽しそうに仲良さそうにおしゃべりしていた。いつも見てああいいなと思うくらい」

捜査関係者によりますと、青木容疑者が2人の散歩の日課を以前から把握していた可能性があるということで、警察は、計画的な犯行とみて調べています。

また、青木容疑者は、「2人に悪口を言われていると思っていた」と供述しているということです。