ロシアとの戦闘で負傷したウクライナの元兵士の男性が27日、広島市の平和公園を訪れました。
平和公園を訪れたのは、元ウクライナ兵のイゴール・ユカリチュクさんです。

4月から長野県に避難しているイゴールさんは、国内外で空手を指導するNPO法人、禅道会に所属しています。ロシアとの戦争が長期化するなか、被爆地を訪れたいというイゴールさんの強い希望で、禅道会のメンバーとともに広島を訪問しました。

原爆資料館では、パネルや遺品などを1つひとつ、ていねいに見学し、対話ノートにこう記したと話しました。
元ウクライナ兵 イゴール・ユカリチュクさん
「写真などで見た悲劇は、絶対に起こらないようにと願っています。世界中の人々が、力をあわせて戦争が起こらないよう願っています」

イゴールさんは28日、広島の子どもたちとの空手の稽古に参加して、交流を深めるということです。