■FIVBバレーボールネーションズリーグ2023 名古屋大会(11日、名古屋・日本ガイシホール) 

世界のトップ16チームによるバレーボール最強国決定戦、ネーションズリーグ男子大会で日本(世界ランク7位)は東京五輪金メダルのフランス(同5位)と対戦し、セットカウント3ー1(25-27、25‐22、25‐21、25‐20)で逆転勝ち。名古屋大会最終戦を白星とし開幕4連勝を飾った。

スタメンには、主将の石川祐希(27)、関田誠大(29)、髙橋健太郎(28)、小野寺太志(27)、西田有志(23)、髙橋藍(21)、リベロは山本智大(28)が起用された。

ここまで3連勝、控え選手も躍動し攻守が噛み合う日本。石川は「出た選手が役割をしっかり理解して結果につなげ、チームとして機能している」と話した。主力メンバー不在も格上のフランスに対しどう挑むのか、ベスト4そして秋の五輪予選突破を目指す〝昇り龍〟に今夜も満員の観客から熱い声援が送られた。

第1セット、フランスの多彩な攻撃に、日本はボールがつながらずペースをつかめない。追いかける日本は石川、西田がサーブポイントを奪い食らいつく。ラリー中には石川がフェイクセットを見せ会場を沸かせる場面も。終盤21-21となり、連日活躍を続ける大学生・甲斐が途中出場し好サーブを見せたが、フランスが粘りを見せ日本はリードを奪えない。最後は西田が相手ブロックにつかまり、25-27でこのセットを落とした。

ブラン監督からブロックの修正について指示が出た後の第2セット。日本はミドル陣が奮起。髙橋健太郎が相手の攻撃を連続でブロックすると、小野寺もエースをシャットアウト、中盤までリードを奪った。終盤フランスに追いつかれた日本は、21-21から西田の効果的なサーブで連続ポイント。再び小野寺がブロックを決め、25-22でセットカウントを1-1とした。

第3セット、立ち上がりは髙橋藍の連続サーブポイントで日本がリード。しかしフランスは好守備でペースをつかみ、中盤まで競り合いが続いた。日本は途中出場のオポジット宮浦健人(24)とセッター深津旭弘(35)が活躍し連続ポイント。21-20となり石川が効果的なサーブで相手を崩し、4連続ポイントをあげた日本が25-21で逃げ切った。

第4セット、日本は好調の宮浦と深津をスタートから起用。宮浦はアタックだけでなくつなぎ役としても貢献。2連続でサーブポイントも奪い、完全に流れを日本に呼び込んだ。中盤フランスも粘り強くつなぎ、じわじわと追い上げ19-19に。勝負所の終盤、輝きを放ったのは宮浦。難しいトスも豪快に相手コートへ叩き込み、日本が連続得点。相手を上回る粘りと多彩な攻撃を見せた日本が25-20とし、セットカウント3-1で強豪フランスを破って開幕4連勝を飾った。

宮浦選手


途中出場で13得点の活躍を見せた宮浦は「途中出場するってところは準備してたのでとにかくやるだけっていうところ。プラス、ファンの皆様の応援に後押しされたというか、本当にそこでブーストがかかったかなと思います」とふり返った。

【日本の得点】
髙橋藍 17
石川 16
宮浦 13
西田 8
髙橋健 8
小野寺 6

日本は次戦、フランス・オルレアンに移動し6月20日に、世界ランキング16位のカナダと対戦する。※世界ランキングは試合前