停電・断水で風呂にも入れず

5月25日 現地時間 朝 台風上陸2日目
朝になると少しは風が弱まったものの、そこに世界有数の観光地であり常夏の島・グアムの面影はありませんでした。
島全体で断水・停電が起き、幸いにもホテルの予備電源で電気は賄えていたものの、ホテルの貯水タンクはすぐに底をつき、人生で初めて濡れたタオルで体を拭いて、それを風呂の代わりとしました。

5月26日 台風通過
台風が上陸してから、2日後。
外出禁止令が解かれて、街に足を運ぶと、そこには自然の猛威による爪痕がまざまざと残っていました。
駐車場の車は強風でお互いにぶつかって壊れ、巨木は折れるのではなく、まさに根こそぎ持ち上がり、金網は紙のように引きちぎられていました。

街のスーパーには水や食料を求めて観光客が集まり、ホテルのフロントでは、飛ぶはずだった飛行機が欠航となり、行き場を失った人達であふれていました。

いまだ断水は続いていて、グアム空港は台風の被害により閉鎖。島内のホテル、民家は甚大な被害が出ています。まだしばらく日本に帰ることは叶わなさそうです。(RKK熊本放送アナウンサー 米満薫)