発生すると災害の危険性が高まるという「線状降水帯」についてスタジオで詳しく見ていきます。
線状降水帯 “30分前”に発表 より早めの非難へ
加藤シルビアキャスター:
発生すると災害の危険性が高まるという線状降水帯。まずは台風2号の現在の状況です。

台風2号(気象庁 5月25日 15時発表)
・中心気圧:910hPa
・最大風速:55m/s
・最大瞬間風速:80m/s
・進路:西北西15km/h
最も強い猛烈な台風2号は今後だんだんと西へ進んでいき、30日には沖縄に近づいてくるのではないかと言われています。

國本未華 気象予報士は「5月としては最強クラスにまで発達している。大雨に警戒」と話しています。

さらにこれからの時期に注意していきたいのが「線状降水帯」です。発達した積乱雲が直線状に並び大雨を長時間降らせる現象のことですが、気象庁は25日からこれまでより最大で30分早く発表することになりました。
気象庁「顕著な大雨に関する情報」
これまで→線状降水帯が確認された時点で発表
25日から→予測技術を活用し、最大30分早く発表

線状降水帯による大雨被害
【去年8月 山形県で最上川氾濫】
・台風8号などの影響で、東北や北陸地方の日本海側に記録的な大雨
・被害は死者2人、床上浸水1710棟
(内閣府、去年11月時点)

線状降水帯による大雨被害
【令和2年7月豪雨 熊本・球磨川が氾濫】
・八代市で橋が流される
・津奈木町で大規模な土砂崩れなど
・被害は死者67人(関連死含む)、住宅の全壊・半壊4610棟
(熊本県発表 2022年3月末時点)
ホラン千秋キャスター:
近年、ただならぬ量の雨、それから土砂災害や台風など自然災害が多発しています。
歴史・時代小説家 今村翔吾さん:
気象庁の発表がこれまでより30分早くなるので、まずはその30分で避難するようにすれば、ずいぶんと人的被害などが変わってくるのではないでしょうか。