G7メニュー チョウザメの卵 キャビア

同じく「岩惣」が採用した珍しい食材が、チョウザメの卵「キャビア」です。

広島市の中心部から車で1時間余り走った佐伯区 湯来町の山の中にあるのは、「廣島蝶鮫」が営む養殖場です。

廣島蝶鮫 藤本一義 代表
「うちもビックリしているんですけど、10日くらい前なんですけど、『料理に使いたいから』ということでお買い上げいただいたような感じです」

廣島蝶鮫の主な業務は、卵からふ化した稚魚を養殖業者に出荷することです。食用のキャビアは稀に食事に来る客のために少量を確保しているだけのため、内心、複雑だったそうです。

廣島蝶鮫 藤本一義 代表
「『各国の首脳の方に食べていただくので』というのはお聞きしました。それは、すごいことだなとは思いましたけど、うちはキャビアがメインじゃないので」

そのキャビアは、10グラムのかたまりを30個、販売しました。ことし、廣島蝶鮫が確保している量のおよそ3分の1にあたります。価格は10グラム5000円です。

柴田和広 記者
「あー、なにか、すごく濃厚な味わい。舌触り、すばらしいですね」

岩惣では、「湯来のキャビア」としてカキの酒蒸しに添えて提供しました。当初、戸惑っていた藤本代表ですが、今は違います。

廣島蝶鮫 藤本一義 代表
「広島の湯来にもチョウザメの養殖場があって、キャビアを作っているんだっていうことを知ってもらえたと思うので。これをきっかけにどんどん知ってもらって、キャビアを日本産のキャビアをどんどん作ってくれるところが増えてくれればいいなと思います」