岡山市教育委員会は、「学生支援ボランティア」の制度に登録していた大学生2人が、市教委に虚偽の活動報告を行い、交通費などの報償費を不正に多く受け取っていたことを明らかにしました。被害額は37万4000円に上るということです。

岡山市によりますと、2人は部活動の支援を行っていて、ボランティア先の学校園などから年度末に提出される「学校支援ボランティア」の年間活動状況報告を市の担当職員が整理していたところ、すでに報償費の支払いを終えていた学生ボランティアの活動回数が、活動先からの報告数より多かったということです。
うち1人は2020年度から2022年度の間に304回、もう1人は2020年度に70回、自分で購入した印鑑を使って虚偽の活動報告を行い、市教委に報償費の請求をして不正に受け取っていました。ともに1回の活動につき1,000円支給される交通費相当の報償費で、不正に受け取っていた額は前者が30万4000円、後者が7万円に上るということです。

2人は「お金が欲しかった」と話しているということです。
市教委は、今年3月に岡山西警察署に被害届を提出するとともに、2人に対して被害額の返還請求を行い、3月中に全額が返還されたということです。