去年7月、高梁市の病院で、看護師の女性をナイフで刺し殺害しようとした罪などに問われている男の裁判員裁判です。初公判で、男は起訴内容を認めました。

殺人未遂などの罪に問われているのは、高梁市の無職の男(33)です。起訴状などによりますと、被告の男は去年7月、高梁市の病院で看護師の女性の腹部などをナイフで4回刺し、殺害しようとした罪などに問われています。

岡山地裁で開かれた裁判員裁判の初公判で、被告は「間違いないです」と起訴内容を認めました。
検察は冒頭陳述で、「被告は被害者と事件前まで交際していたが別れを告げられ、不満や怒りを一方的に募らせて犯行に及んだ」とし、被害者に対する執着心や殺意の強さを指摘。
一方、弁護側は、「被告は自閉スペクトラム症などの障害があり、当時、グループホームに入所していて、脆弱性や成育歴からきた犯行」「責任能力は争わないものの、過ちを繰り返さないための量刑を一緒に考えてほしい」と訴えました。
裁判はあす(10月1日)、結審する予定です。