柔道・レスリング、そして「ブラジリアン柔術」へ

道場の先輩:
「茶目っ気のあるかわいい選手かな。そのなかでも日々努力して貪欲に成長しようとしてる選手ですね」


草柔会 岩渕貴司代表:
「『際』のギリギリの部分で競り合って最終的にいいポジションをとるとか、そういう部分は普通の人では見れないような才能を感じました」

宮城県村田町出身の鈴木さん。

格闘技好きの父の影響で幼稚園から柔道を始めました。小学生になるとレスリングにも挑戦し、高校3年生のときには国体5位入賞の成績を収めました。

高校卒業と同時に格闘技を引退するつもりだったものの、なにかを続けたいと選んだのがブラジリアン柔術でした。

鈴木淳斗さん:
「専門で2年で資格をとって、介護の仕事しようと最初は考えていたんですけど、専門学校入ってなんか格闘技やらないのも嫌だなと思って柔術を始めた」

才能は瞬く間に開花。去年、愛知県で行われたアジア大会では青帯フェザー級で見事、優勝を飾りました。

6分間で打撃は禁止、関節技や絞め技でギブアップを取るか、有利な体勢を取ると獲得できるポイント数で競うブラジリアン柔術。幼い頃からの柔道やレスリングの経験は、鈴木さんを支えているといいます。

鈴木淳斗さん:
「僕の場合はポイントや判定で勝つような試合が多いので、ラスト1分で取るぞっていう感覚とかは柔道とかレスリングでも同じですし。ただ柔術始めた人たちに比べたら大きいかなと思います」

鈴木さんは去年、専門学校から系列の東北文化学園大学に編入し、介護や福祉について学んでいます。