つらい減量に耐えられるのも「周囲の支え」があるから

鈴木淳斗さん:
「僕の場合はカロリーとかじゃなくて量で、500グラムのご飯食べたら500グラム(体重が)増えるっていう計算で」

ボクシングなどのように前日計量ではなく、試合の直前に計量を行うブラジリアン柔術は、柔道やレスリングで何度も減量を経験してきた鈴木さんでも過酷だといいます。

鈴木淳斗さん:
「ブラジリアン柔術の場合は、試合の始まる2~4試合前に(体重計に)乗って、もう試合が始まるまで待つっていう感じなんですね。ボクシングの選手みたいにめっちゃ食って体重を戻すとかっていうのができないのが、ちょっと柔術やってて辛いなと思ってるところです」

厳しい鍛錬を重ねる鈴木さん。周囲からの支えに応えたいとさらなる高みを目指します。

鈴木淳斗さん:
「唐揚げ屋さんとかでごはんを提供してもらったり、先輩たちには減量するときに相手になってもらったりとか、自分一人ではそういう入賞が出来なかったわけだしいちばんはそういう支えてくれたみなさんに優勝っていう恩返しをしたいなと思ったのが大きな理由」

たくさんの感謝を胸に。鈴木さんは世界王者への道を一歩ずつ進み始めました。

鈴木淳斗さん:
「自分が世界大会でどこまで勝てるかも未知数。アメリカでひとつでも多く勝って、1試合でも多くやりたいなと思っています」

世界選手権は7月8日・9日にテキサス州で開催されます。ブラジリアン柔術はルーツはブラジルですが、アメリカを中心に競技人口が多くなっています。鈴木さんのライバルはアメリカの選手たちです。鈴木さんは、クラウドファンディングでアメリカへの渡航・滞在費用35万円を募っています。22日午後5時の時点で26万5500円、クラファンは「まちくる仙台」サイト内で30日までとなっています。