43人の犠牲者を出した雲仙普賢岳の大火砕流災害から来月で32年となるのを前に、地域住民らが現場周辺を清掃しました。

清掃活動は島原市の安中地区町内会連絡協議会が主催し、地元の住民や消防団などおよそ140人が参加しました。

参加者は6月3日の大火砕流発生時、報道陣が取材拠点としていた『定点』の周辺や、消防団の詰め所として使われていた北上木場農業研修所跡の 普段、立ち入りが制限されている被災現場の草刈りなどをしました。

安中地区町内会 連絡協議会 阿南 達也会長:
「(災害被害を)風化させないことが私たち第一の目標で、そしてここから災害があったんだぞと。その災害をやっぱり全国の人に一緒に勉強になって進めていくために情報発信の基地として私たちは捉えながら進めていってます」

この場所では6月3日の『いのりの日』に合わせて 遺族らによる追悼行事が行われます。