G7広島サミットに出席したブラジルのルラ大統領は、ウクライナのゼレンスキー大統領との会談が実現しなかったことについて「私は待っていたが現れなかった」と不快感を示しました。

ブラジル ルラ大統領
「うんざりしている。ゼレンスキー大統領と議論するため会談を予定していたのだから」

G7サミットに招待され拡大会合に臨んだブラジルのルラ大統領。各国の首脳ら11人と個別の会談を行いましたが、ウクライナのゼレンスキー大統領との会談は実現しなかったことについて「予定はされていて、待っていた」と不快感を示しました。

これについてゼレンスキー氏は「ルラ大統領の方ががっかりしたと思う」と語っています。

ルラ大統領はロシアとウクライナの仲介に意欲を見せ、過去、ウクライナ側にロシアが一方的に併合したクリミア半島の放棄を和平案として提案しているため、これが影響した可能性もあります。

一方、ルラ氏はウクライナ問題について持論を展開。

ブラジル ルラ大統領
「この問題はG7やG20ではなく、国連で議論すべきことだ」

「和平案は当事者たちの外で作っても意味がない」と主張し、G7などでの議論に批判的な考えも示しました。