バレーボール女子日本代表・石川真佑(23)がイタリア1部リーグ セリエAのイル・ビゾンテ・フィレンツェへ移籍することを22日、オンライン会見で発表した。日本人女子最年少でのイタリアリーグ挑戦となる。背番号は下北沢成徳高時代や日本代表と同じ「4」を自ら選んだ。
25年ぶりに予選敗退となった2021年の東京五輪。最後に勝ちきれなかった悔しい経験が、石川に海外挑戦を意識させるきっかけとなった。「もっと上手くなりたい。成長をしたい」という欲が芽生えたという。
イタリア・セリエAは海外のトップ選手が集う最高峰のリーグ。石川自身、一番成長できる場だと感じ、新天地に選んだ。「海外挑戦は初めてで不安なことはたくさんありますが、強い覚悟をもってプレーしていきたい。まずは自分自身がコートに立って活躍できるように」と意気込みを語った。
イタリアでは男子日本代表キャプテンで兄の石川祐希(27)もここまで8シーズンを戦っていて、近くに家族がいるのは心強い。兄・祐希からは「英語はしっかり勉強しておいたほうがいい」とアドバイスをもらったそうで、現在はもっぱら英語を勉強中だ。
約1年後に迫るパリ五輪。「まずは自分が成長することが一番」と話す石川。「イタリアで学んだことを日本代表に持ち帰って、良かったことは取り入れて発信して、さらにチームが強くなっていければ」。強い覚悟で新天地に挑む。
■石川真佑(いしかわ・まゆ)
2000年5月14日生まれ、23歳。身長174㎝ 愛知県岡崎市出身。下北沢成徳高校では全国大会優勝に貢献し、高校卒業後に東レアローズに入団。入団初年度に最優秀新人賞を受賞。2022-23シーズンでは、最多得点の日本記録を更新し、Vリーグ日本記録賞を受賞。2019年から日本代表に選出され東京五輪出場。兄は男子バレーボール日本代表キャプテンの石川祐希。