G7サミットを終え、岸田総理は「核軍縮」に関する首脳声明を出せたことについて、「歴史的な意義を感じる」と強調しました。最終日の動きです。

けさ、平和公園にある韓国人原爆犠牲者慰霊碑を訪れ、花を手向けた岸田総理と韓国の尹錫悦大統領。日韓の首脳がともに慰霊碑を訪れるのは初めてのことで、両国の関係の正常化を演出する狙いもあります。

韓国 尹錫悦大統領
「韓国の犠牲者への追悼と同時に、平和な未来を準備するための、首相の勇気ある行動として記憶されるでしょう」

2か月で3度目となる首脳会談に臨んだ両首脳は、北朝鮮に対する安全保障面での連携強化について協議しました。

一方、きょう午前には、国連のグテーレス事務総長や招待国の首脳が原爆資料館を訪れるとともに、原爆慰霊碑に献花しました。モディ首相は自身のSNSに資料館で遺品などに見入る様子を投稿しています。

また、各国首脳のパートナーは、市内の名勝・縮景園を訪問。池の鯉にえさやりなどをし、親睦を深めました。

午後には、日本、アメリカ、韓国の3か国の首脳による会談も行われました。会談では、北朝鮮の「ミサイル警戒データ」のリアルタイムでの共有など、安全保障協力を具体的に前進させることで一致しています。

また、バイデン大統領はアメリカでの公式な会談の開催を呼びかけました。

3日間の日程を終え、議長国として会見を行った岸田総理。「核軍縮」に関する首脳声明を出せたことについて、「歴史的な意義を感じる」と評価しました。

岸田総理
「被爆地を訪れ、被爆者の声を聞き、被爆の実相や平和を願う人々の思いに直接触れたG7首脳が、このような声明を発出することに歴史的な意義を感じます」

ウクライナとの連帯も確認した今回のサミットですが、今後、実行に移すことが出来るのか。本気度が試されています。