入院患者などおよそ600人が避難するなか、21日、那覇市立病院で不発弾が処理されました。

処理された不発弾は沖縄戦当時のものとみられるアメリカ製の5インチ艦砲弾1発で、今月11日、建て替え工事が進む那覇市立病院の工事現場で見つかりました。



不発弾を処理するにあたり、病院の患者や職員およそ600人が避難対象となり、移動可能な患者は避難対象区域外の病棟東側へ避難しましたが、移動が難しい患者は病室にとどまり、ベニヤ板を二重に重ねて窓を覆うなどの対策がとられました。

那覇市立病院仲宗根浩(なかそね・ひろし)事務局長「戦後78年経った今でも、本病院だけでなく各地で不発弾が見つかる現実がございます。こういった現実と向き合わないといけないのかなと思っている」



不発弾の処理は自衛隊によって、信管を破壊する「ディアマ方式」で実施され、午前9時59分に無事終了しました。