G7サミットに出席するウクライナのゼレンスキー大統領が20日午後、広島に到着しました。

記者
「ウクライナのゼレンスキー大統領が飛行機から降りてきます」

ゼレンスキー大統領は20日午後3時45分ごろ、滞在していた中東サウジアラビアから、フランス政府機で広島空港に到着しました。

ゼレンスキー氏は21日、G7サミットのウクライナに関するセッションなどに出席しますが、招待国で、長年ロシアと友好関係にあるインドのモディ首相と早速会談するなど、首脳外交を始めています。

ウクライナとインドの首脳が会談するのは、ロシアによる侵攻開始以降、初めてです。

インドメディアによりますと、モディ首相は「ウクライナ侵攻は世界の大きな問題だ」と危機感を示した上で、「経済や政治の問題だけでなく、私にとっては人類の問題である。インドは解決のためにできる限りのことをするつもりだ」と述べたということです。

また、モディ首相はSNSへの投稿で、「前進するための対話と外交に関する我々の明確な支持を伝えた。ウクライナの人々への人道支援を継続する」としています。

インドを代表格とするグローバルサウスと呼ばれる新興国や途上国の多くは、ロシアへの制裁に加わっておらず、中立を維持していますが、ゼレンスキー大統領としては、モディ首相に直接訴えることでロシアへの圧力強化につなげたい狙いがあるとみられます。