「網膜色素変性症」という難病と闘うブレイクダンサー。パフォーマンスに白杖は“邪魔”だということですが、それでも持ち続ける理由は?

進行性の難病と闘う 白杖ブレイクダンサー

熊崎風斗キャスター:
“白杖ダンサー”MORIKO JAPANさん(32)のプロフィールをご紹介します。普段は薬剤師として勤務されています。2021年には東京2020パラリンピックの閉会式にも参加しました。

視野が狭くなったり、失明したりしてしまうこともあるという進行性の指定難病「網膜色素変性症」と闘いながら、パフォーマンスを披露しています。

今、MORIKO JAPANさんにはどれだけの視野、視力があるのでしょうか。

あくまでイメージですが、健常者の見え方では、美味しそうな焼き肉が焼かれていますが、MORIKOさんの中ではどう見えているのでしょうか。

視野としては全体の1%、そして、見えている部分もぼやけているということです。

井上キャスター:
今、目の前は点のようなものがぼやっと見えてる感覚ですか。

MORIKO JAPANさん:
点というよりも、暗めの方が前で、明るい方が後ろ、という印象で踊ってました。

井上キャスター:
全体の空間はどのように感覚を掴むんですか。

MORIKO JAPANさん:
空間は本当に何となくですね。何となく空気感とかが狭いと圧迫感があったり、広いと抜けていたりするので、空気の通りもだいぶ変わります。

日比キャスター:
このスタジオの踊り心地はいかがでしたか?

MORIKO JAPANさん:
ここは気持ちよかったですね。

井上キャスター:
初めての場所での恐怖心はどう克服されてるんですか。

MORIKO JAPANさん:
初めてのところは実際怖くて、僕も見えている範囲がすごく狭いので、把握するのにすごく時間かかってしまうんですよね。把握するのに白杖とかも使ったりしながら、地面とか、どこまで踊れるのかなみたいな。壁にぶつからないように察知しながら踊っています。