被爆地ヒロシマでのサミット開催に、山口県の被爆者支援団体は歓迎と期待の声を上げました。
山口県原爆被爆者支援センターゆだ苑・八代拓理事長:「原爆投下と現在のG7が結びつく、非常に象徴的なシーンだったと思います」

広島に揃ったG7首脳は、平和公園内にある原爆資料館を訪問しました。核保有国のアメリカ、イギリス、フランスを含むG7首脳が揃って広島を訪れるのは初めてです。八代理事長は、各国の首脳らが核の悲惨さを肌で感じ、被爆者らの思いを知るきっかけになるのではとしました。

八代拓理事長:「核が安全保障を実現するための手段なのだという声は確かにあります。ただ、その手段を実際に行使したときに何が起こるのかということに関して、どこまで核保有国が心を寄せていたのか。安全保障の手段である“核”と“被爆の実相”を結びつけることができる、またとない機会となったのでは」

2022年3月現在、山口県内で被爆者手帳を持つ人は1850人で、原爆の証人は年を追うごとに少なくなっています。

八代理事長は、サミットを機会に山口でも世界の動きを注視し、核廃絶に向けて行動するきっかけにしてほしいとしました。