ゼレンスキー大統領が広島へ その狙いは?

加藤キャスター:
ウクライナのゼレンスキー大統領が来日して、G7広島サミットに参加するというニュースが入ってきました。当初の予定では、21日午前中にオンラインで参加する予定でした。

振り返ってみると、2022年にドイツで行われたG7サミットでもオンラインでの参加でした。2023年3月に岸田総理がウクライナを訪問した際に、ぜひオンラインで参加してくださいという話があったそうですが、急遽来日して参加するということになりました。

では、21日にどんな予定があるのでしょうか。
19日に訪問した方々以外の招待国の原爆資料館の視察ウクライナ情勢の議論が予定されていたということで、このあたりの行事に参加されるのではないかということです。

日比キャスター:
来日に関して、このタイミングで発表した狙いや背景はどのようなことが考えられますか?

星氏:
最近、ヨーロッパもアメリカもいわゆる“支援疲れ”と言われてまして、ウクライナにどんどん軍事支援をしていますが、なかなか戦況は好転しないということ。特にアメリカでは共和党が、そろそろ軍事支援を削減したらどうかと主張する議論があるので、ゼレンスキー大統領が直接支援を訴えるということもあると思います。
日本は軍事支援はできないので、復興をどうするかという話が動いています。日本は復興にどういう役割を担うかということを表明するという意味では、良いきっかけになると思います。

日比キャスター:
オンラインではなく、ということはやはりそれだけのメッセージ、ゼレンスキー大統領にとっても狙いが強くあるということですか?

星氏:
おそらくゼレンスキー大統領も原爆資料館を訪れると思いますので、ロシアが核の威嚇を続けているのは今回の戦争の非常に大きな特徴です。それに対して世界的に批判を強めるのだと団結して、ロシアの核の威嚇には屈しないのだと、どこまでアピールできるかということだと思います。