救急車の到着が遅れるトラブルが相次いで発生した、福島県のいわき市消防本部では19日、対策会議を開き、再発防止に向け、声に出しての進路確認を行うなど新たな規則を設けることを決めました。

いわき市で開かれた対策会議には、管内13か所の消防署や分署などの担当者が出席しました。

いわき市消防本部では、4月26日、出動途中の救急車が道を間違え、現場への到着が14分遅れたほか、5月13日には、救急搬送中の救急車が高速道路の進入口を誤り、病院への到着が21分遅れるトラブルが相次いで発生しました。

会議では、2件のトラブルの原因が、隊員同士や指令センターとのコミュニケーションが不足し、十分な情報共有が図られていなかったことを挙げました。

その後、再発防止策もまとめられ、救急車に乗る隊員が、これまで自発的に行っていた“声に出しての進路確認”を規則化することを新たに決めました。

いわき市消防本部・大平公規次長「隊員3人での(ルートの)再確認の徹底。不安が少しでもある時には司令課と情報を共有して連携を図る」

いわき市消防本部では、救急車以外の緊急車両にもこの規則を適用するということです。