福島県いわき市消防本部の救急車がナビゲーションに頼りすぎたことが原因で現場到着におよそ14分の遅れが出ていたことが分かりました。いわき市消防本部によりますと4月26日午後5時半ごろ、いわき市遠野町で発生した救急事案に遠野救急隊が出動し、出動する途中に道路を誤ったことにより、現場到着までおよそ14分の遅延が発生したということです。

搬送されたのは80代の女性で自宅の浴槽で倒れている状態を家族が発見して消防に通報しました。
救急隊員は、無線か電話で正式なルートを消防本部から示されていましたが、救急車のナビに示されたルート通りに向かったところ現場に到着できなかったため一旦引き返し、改めて現場に向かったということです。

救急隊の隊員は「ナビに頼りすぎてしまった」と話しているということです。
80代女性はいわき市内の病院に運ばれ、その後死亡が確認されましたが、消防の説明では医師の診断結果は救急車が遅れたことによる死亡ではなく、因果関係はないとしています。