アメリカのバイデン大統領は、訪問をとりやめたパプアニューギニアにブリンケン国務長官を代理で派遣すると明らかにしました。

ホワイトハウスによりますと、バイデン大統領は日本に向かう大統領専用機の中で、パプアニューギニアのマラぺ首相と電話で協議しました。

その中で、バイデン氏は自身がパプアニューギニア訪問をとりやめた代わりにブリンケン国務長官を派遣し、22日に首都・ポートモレスビーで開かれる太平洋島しょ国の会合に出席させることを伝えて、マラぺ氏の理解を求めました。そのうえで、今年中にワシントンで2回目となるアメリカと太平洋島しょ国の首脳会合を開く考えを表明しました。

アメリカにとって、太平洋地域は経済支援などを通じて影響力を拡大する中国との勢力争いの最前線で、バイデン大統領がパプアニューギニア訪問をとりやめても、太平洋地域への関与を深める方針は変わらないことを強調したかたちです。