「みなさんの『ただいま』は貴重なもの」
三浦さんは、高知にも何度か足を運び、学校などで講演を行っています。5月11日には四万十町の窪川中学校で、約70人の生徒に向けて自身の思いを語りました。
▼三浦さん「皆さんの『ただいま』という声がとても貴重なものだと感じていただけたら嬉しい。たとえ家族でなくても、『自分には愛される価値がある』と思えるような関わりを持ってくれる人がいたら、犯罪者と呼ばれるようになった人の多くはきっと違う人生を歩んでいたと思う。だから、一人一人の命が等しく尊いことを前提に、皆さん一人一人が、その先にある答えを見つけていただきたいと思っている」

▼生徒「命の大切さと、一日一日をどう過ごすかの大切さを学んだ」
「毎日普通に『ただいま』と言って帰れることが当たり前じゃないと伝えたい」
「今は息子と一緒に…」
当たり前だと思っている、大切な人からの「ただいま」の声。その“当たり前”がどれほどかけがえのないことなのか。
事故の悲惨さと、遺族としての思いを伝えることで、命の尊さに少しでも気付いてほしい。その一心で三浦さんは活動を続けます。
▼長男・伊織さんをなくした三浦由美子さん
「いろんなところにつなげていただいて、そこで1つずつ咀嚼していったので、すごく時間がかかった。でも今は、『息子と一緒に活動している』という感じで生きているので、間違いではなかったと思う」