福島第一原発の処理水を海に放出する計画について、国と東京電力が地元の漁業者と意見を交わしました。「生業が成り立つのか」漁業者からは不安の声があがりました。
福島県相馬市の相双漁協で開かれた会議には、地元の漁業関係者、およそ130人集まりました。
県漁連・野崎哲会長「きょうは忌憚のない質問で少しでも不安の払しょくに務めることができて、我々はここで漁業を続けていくという方向に立ちたいと思う」
福島第一原発で増え続ける放射性物質トリチウムを含む処理水について、政府と東京電力は、今年の夏ごろまでに海に放出する計画です。
国と東電は、海洋放出に向けた工事の進捗状況を示し、安全性を確保することや風評対策などを説明しました。
漁業者からは、「なぜ福島の海に流すのか」「地域で漁業を続けていくのは可能なのか」といった不安や疑問の声があがりました。
参加した漁業者「ここで本当に経済性的なことが成り立っていくのか、生業が成り立っていくのか、成り立っていくということをどう証明するのかを誰も説明しない」
県漁連・野崎哲会長「海洋放出については反対という立ち位置。我々の不安をダイレクトに言って、現状と同じように操業を続けていけるような環境を作りたい」
この会議は、5月25日にいわき市でも開かれます。














