秋から冬にかけて島根県・鳥取県では中海や宍道湖で頻繁にコハクチョウが見られ、春になると北へ帰っていきますが、一年を通して姿が見られるハクチョウもいます。
実はこれ、「コブハクチョウ」という外来種で、しかも徐々に増え続けています。山陰では建物に激突してガラスが割れたり、人や車が行き交う道路に現れ交通トラブルになったりといったちょっと困った事態も発生しています。

小崎純佳キャスター
「あちら、いました。くちばしの付け根、額あたりにはこぶが確認できます、コブハクチョウです。しかも、雛を3羽連れています」

「コブハクチョウ」。
白い体に、オレンジ色のくちばし。くちばしの付け根部分には黒いこぶがあるのが特徴です。

鳥取県米子市の水路では最近、コブハクチョウのつがいに雛が誕生しました。

コブハクチョウを見守っていた近所の人
「本当に1か月ぐらい卵を温めていて、だめなんじゃないって娘にギャーギャー言ったりして。生まれたときは生まれたよーって」

近所の人から親しまれているコブハクチョウ。秋から冬にかけて、越冬のために日本へやって来る渡り鳥「コハクチョウ」と違い、巨大な「コブハクチョウ」は外来種ですが、日本に住み着いています。

宍道湖エリアの鳥類などを研究しているホシザキ野生生物研究所によると、宍道湖で確認されるコブハクチョウの数は時期によって異なりますが、1年で最も多い10月頃には40~50羽前後で、徐々に増え続けているといいます。

このコブハクチョウ。近年では各地で「お騒がせ者」として登場するケースも出ています。