老人ホームの入所を巡る架空請求で大分県国東市の70代の男性が電子マネーを含む260万円をだまし取られ、警察が特殊詐欺事件として捜査しています。

警察によりますと4月、国東市の70代の男性にトヨタホームの社員をかたる男から「老人ホームに入所できる権利が当たった」など嘘の電話がありました。その後、弁護士や警察官を名乗る男が「権利を譲ったのは名義貸しになり、違法で訴訟になる」などと裁判費用を要求してきました。

男性は数回にわたり電子マネー30万円分の利用番号を伝えたほか、指定された住所に現金230万円を送りました。男性が相手と連絡が取れなくなり、警察に通報して合計260万円の被害が発覚しました。

県内では今年に入ってトヨタホーム社員をかたる不審な電話が28件確認されていて、自社のホームページで注意を呼びかけています。