経営破綻したアメリカの銀行「シリコンバレーバンク」の元CEOが議会で証言し、預金の引き出しの速さは歴史上、例がなく、予測不可能だったと弁解しました。

「シリコンバレーバンク」のCEO=最高経営責任者を務めていたベッカー氏は16日、議会で証言し、「従業員や顧客、株主に大きな影響を与え申し訳ない」と陳謝しました。そのうえで、急速な預金流出が起きることは予測できなかったと弁解しました。

シリコンバレーバンク元CEO グレッグ・ベッカー氏
「前代未聞の出来事、史上最速の銀行破綻です。異常なことでした」

ベッカー氏によりますと、経営悪化に関するうわさが広まった後の3月9日には10時間で420億ドル、日本円にして5兆7000億円あまりの預金が引き出されたということです。