長野市鬼無里(きなさ)に、築およそ180年の古民家を改修した宿がオープンしました。
古民家好きの夫婦が目指すのは?

■信州古民家の宿燕(えん)Annex(アネックス)(別館)下山哲司(しもやま・てつじ)支配人 「昔は全部、土塗り壁。新たに壁にするともったいないので一番目につくところに土塗り壁こういう風に作ってあるんだよとわざと透明パネルで見せている」
長野市鬼無里地区に5月1日にオープンした、「信州古民家の宿燕(えん)Annex(アネックス)(別館)」。

江戸時代末期に建てられた築およそ180年の古民家を改修しました。
一日一組限定で受け入れ、リビングと寝室を兼ねた和室など4部屋があるほか、バーベキューができるほどの広い土間も売りの一つです。

■信州古民家の宿燕Annex(別館)下山哲司支配人 「広い縁側というのがこちら。このように日当たりが非常に良くて広い。山というのは春夏秋冬顔を変えるので、そういう景色を楽しむのも一つの鬼無里のポイント」
下山さんは、4年前に千葉県から夫婦で移住。
古民家に魅せられ、以前にも別の1軒を民宿に改修し経営しています。
今回の建物は6年ほど前まで民宿でしたが、所有者の高齢化に伴い2022年から空き家状態に。

下山さん夫婦が250万円で買い取り、ボランティアの助けを借りることで、改修費は本来の半額の400万円ほどに抑えられました。
■妻・下山徳子(しもやま・とくこ)さん
「壊してしまうと構造上のものが無くなっていく。見ることが出来なくなるのは日本の文化そのものが無くなっていくような気がする」
鬼無里地区では高齢化に伴い空き家が増加。

2020年の調査では、710世帯の家屋のうち、およそ半分の335世帯が空き家となっていました。
■鬼無里地区住民自治協議会 吉田寛子さん
「こんなにあるのかというほど(空き家の)数が出てきて、それをちゃんと残せるように地域としても協力したいと思っているし、下山さんたちの活動にはすごく共感もしているし、応援もしている」
宿のコンセプトは「泊まるより暮らすに近い宿」。














