ロシアによるウクライナ侵攻から約10か月。世界の戦地や紛争地を取材してきたTBS・須賀川記者と今年の"戦争"について考えます。
(記事公開:2022/12/20)

■戦場記者と“戦争”を考える ウクライナやアフガンは今

小川彩佳キャスター:
今年はウクライナとアフガニスタンを中心に取材をしてきましたが、特に印象に残っている場所はありますか。

JNN中東支局長 須賀川拓記者: 
一番印象に残っているのはウクライナのミコライウという場所です。(写真や映像で)私が持っているのはロケット弾に搭載されたクラスターの残骸なんですけれども、このクラスターというのは極めて非人道的な兵器で殺傷能力はもちろん、30%ぐらいが場合によっては不発弾になる。20年30年後、今の戦争を全く知らない世代に生まれた子供たちが、未来で被害に遭うかもしれない。極めて非人道的な要素が強い兵器が投下されていることに非常に憤りを覚えましたし、かなりショッキングでした。