北海道・札幌市で6日、高校の女子野球部の部員が打撃ケージの下敷きとなり、重体となっていることがわかりました。学校での事故は過去にも起こっていますが、防ぐことはできるのか専門家に聞きました。

「打撃ケージ」倒れ 生徒重体

加藤シルビアキャスター:
事故があったのは札幌市、札幌大学のグラウンドです。ここを借りていたのが近くの札幌新陽高校です。

▼5月6日
札幌新陽高校の女子硬式野球部が練習準備中
バッティングケージが倒れ、部員1人が下敷きに

▼5月12日 午後3時 現在
部員の生徒は頭を打ち、意識不明の重体

バッティングケージとはどういうものなのか。金属製のパイプがあり、ネットが張られているものです。大きさは、高さ2.9m・奥行き6m・後ろの幅2.5mということです。

下のところにキャスターが付いていて、移動させることができます。これを部員5人で運搬中、ケージのバランスが崩れて倒れてしまい、部員1人が下敷きになりました。

野球部はこのグラウンドを初めて使っていたということですが、野球部コーチの経験がある井上キャスター、やっぱり野球部でこのケージ使うことってよくあるものなんですか。

井上貴博キャスター:
各野球部が保有していると思います。私がコーチをしていた高校野球部で言っていたのは、「それぞれの角に最低1人は付きなさい」と。持ち運ぶ・移動させるときは、最低でも4人で持ち運ぼうと決めていましたね。

キャスターのタイヤがすごく小さく、小回りが効かないので、ちょっと石があっただけで簡単に倒れますし、バランスが崩れることも往々にしてある。不安定なものである・危険であるということは関係者で認識しています。

日比麻音子キャスター:
移動させるときはかなり慎重に丁寧に作業が必要になるものなんですね。