長崎大学の強みやノウハウを世界に…“保健大臣宣言”に注目

【早田】保健大臣宣言では、どんな内容が見込まれ、どんなことが期待されているのでしょうか。

長崎大学 学長特別補佐 金子 聰教授:
「新型コロナウイルスのパンデミックで”世界がどう対応したか”とか、今後同じようなことが起きた時に”どう対応していくか”、そういう枠組みを”どう作っていくか”が、多分入ってくると思います。
ワクチン開発体制とか(ワクチンを)世界にどう供給するかとか。
あとは ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ ──
日本だと “国民皆保険”がありますが、途上国はそこまで保険制度が整っていないので、そういう制度を整えるための支援をしましょうと」

また、宣言では、長崎大学の強みやノウハウを活かせる内容が盛り込まれることを期待していると言います。例えば──

金子 教授:
「長崎大学は今、離島(医療)をやっています。離島での遠隔医療が途上国の僻地医療と非常に同じような状況なので、リモート医療とか遠隔医療に関しての話が入れば、長崎大学としても今、離島でやっていることを応用できる」

保健大臣宣言をきっかけに、長崎大学のノウハウや技術を世界にアピールできれば、今後の長崎の発展にもつながると考えています。

金子 教授:
「”長崎と言えば、国際保健の街”みたいになって、世界的にも認識されれば、今回のような国際会議が行われて、海外からお客さんがやってきますよね。経済的な発展もまた見込めると思いますので(宣言の内容に)ご期待いただければと思います」

【早田】感染症に関することはもちろん、被ばく医療や離島医療など、長崎が保健医療の分野で世界にアピールできる要素は様々にあります。
保健大臣宣言の中に、そうしたものと通じる内容がどれくらい入ってくるのかが注目されます。