11日明け方、千葉県で震度5強の揺れを観測する地震があり、県内は最大震度2を観測しました。
今月、全国で地震が相次ぐ中、専門家は備えの必要性を呼びかけています。

11日午前4時16分ごろ、千葉県南部を震源とする地震があり、千葉県で震度5強を観測しました。

震源の深さは40㎞で地震の規模を示すマグニチュードは暫定値で5.2だということです。

県内では震度2を北杜市、上野原市、富士川町、忍野村など9の市町村で観測し、甲府市など他広い範囲で震度1の揺れを観測しました。

今月5日には石川県で震度6強を観測する地震が発生するなど全国で地震が相次いでいます。
地震のメカニズムに詳しい県立大学の輿水達司客員教授は相次ぐ地震について「時期が重なっただけで関連性はない」としています。

一方で、石川県の地震については震源の浅い直下型で大きな活断層が2つある山梨県内でも同じような地震が起きる可能性があるとして警戒が必要だといいます。

地震のメカニズムに詳しい 山梨県立大学 輿水達司 客員教授:
起きる時期を想定するのは難しいが、起きた場合はエネルギーが小さい割に影響が大きく出る。そういうのが甲府盆地の南(曽根丘陵断層)と西(糸魚川ー静岡構造線断層)に走っている。そういう事をこの機会に承知しておくべきだと思う。

さらに海溝型の巨大地震、南海トラフ地震が30年以内に70~80%の確率で発生すると予測されています。

輿水教授は県内が強い揺れに見舞われた場合、山の斜面に注意が必要だと指摘します。
地震のメカニズムに詳しい 山梨県立大学 輿水達司 客員教授:
多く急傾斜を持っている山梨県だから斜面崩壊の影響が出やすい。近年は地球温暖化の影響もあってか(1度に)大量の降雨があって二次災害で土砂災害をもたらすことが十分考えられる土地柄。

輿水教授は相次ぐ地震を教訓に避難する場所を家族で話し合っておくことなど備えの必要性を呼びかけています。
地震のメカニズムに詳しい 山梨県立大学 輿水達司 客員教授:
家族だとか隣近所も含め命を守ることを考えておくような機会にしてほしい。