2024年度から新たに発行される新札の見本が11日から日本銀行甲府支店で公開されています。

新しいお札にはこれまでにない工夫が施されています。

2024年度上半期から発行される新札は1万円札が500もの企業の設立に携わった実業家の渋沢栄一。

5000円札には近代女子高等教育に貢献した津田梅子。

1000円札には医学界に多大な貢献をした北里柴三郎が描かれています。

新札には新たに二つの大きな特徴があります。まず一つが「ユニバーサルデザイン」。

これまで大きく書かれていた金額の漢数字をアラビア数字に。

さらに目の不自由な人が触ってわかる「識別マーク」もより大きくして金額によって位置を変える事で判別しやすくしました。

そしてもう一つの特徴が「偽造防止技術」です。

世界初の3Dホログラムとなっていて、お札を傾けると肖像画も動き、まるでこちらと常に目を合わせてきているようです。

またこれまで肖像画だけだった透かしも背景の高精細な模様が施されています。

日銀甲府支店 水野裕央支店長:
日本のお札は世界の中で極めて偽造が少ない。そういう意味では世界に誇るお札だと思っています。(2024年度上半期以降)発行されたら安心してお使いいただければ。

日銀甲府支店ではコロナ禍で見合わせていた店内見学を11日に再開し、こうした新札の見本や1億円の重さ体験などができます。
ホームページで日程を確認の上、事前の予約が必要です。