戦中戦後を描いた児童手作りの人形劇が長野市の小学校で11日、上演されました。
長野市篠ノ井(しののい)の通明(つうめい)小学校。

4年4組の児童31人が上演したのは人形劇「通明かずちゃん」です。
物語は、太平洋戦争真っただ中に通明小学校に入学した「かずちゃん」の少年時代が描かれています。

「私たちの住んでいる長野市にグラマンが爆弾を落とし、篠ノ井も大変な思いをしました」 「なんだなんだ?」 「うわー!!」 「このままじゃやられる!」 「神様たすけてー!」
4年4組では「総合的な学習」の一環として、去年から人形劇に取り組んできました。
新型コロナの影響で、地元の人を呼んでの上演は今回が初めて。

人形や背景はもちろん、劇中の効果音まですべてが児童たちの手作りです。

■戦争を経験した通明小学校のOB
「昔のことが思い出された。涙出るくらい。よく子どもたちやった、頑張った」
この日は、通明小学校の卒業生で、主人公かずちゃんのモデルとなった渡辺一正(わたなべ・かずまさ)さんの姿も。

■かずちゃんのモデル・渡辺一正さん
「昔を思い出して感動した。今幸せだということを理解してもらえれば」

■小学生
「その(かずちゃんの)気持ちになって声とか動かしたりした」 「戦争の危険さとかミサイルの危なさ、最初はわからなかったが今になると結構わかる」
クラスでは今後も、地域の人に人形劇を披露したいとしています。














