中国が主導する巨大経済圏構想「一帯一路」に協力する協定について、イタリア政府が離脱を検討しているとロイター通信が伝えました。これに対し、中国政府は「両国は協力を強化すべき」とする考えを示しました。

ロイター通信によりますと、イタリア政府高官は中国が主導する巨大経済圏構想「一帯一路」に協力する協定について期限を迎える来年、更新する可能性は非常に低いとの認識を示したということです。

これについて、中国外務省の汪文斌報道官は10日の記者会見で「一帯一路」の成果を強調したうえで、次のように述べました。

中国外務省 汪文斌 報道官
「両国は一帯一路協力の潜在力をさらに引き出し、各分野における相互の協力を強化し関係発展に向けたより多くの成果をあげ、両国や国民に利益をもたらすべきだ」

ロイター通信によりますと、イタリアは経済活性化を期待して2019年に「一帯一路」構想に参加するも期待通りの成果が出ず、イタリア政府筋の話として経済発展への寄与が少ないことを理由に協定の更新を取りやめる可能性があるということです。