瀬戸内の島を交流と学びの場にと「せとうち島旅フェス」が今月(5月)21日に行われます。コロナ禍では訪れにくかった島々をめぐる旅、再びにぎわいをという思いが込められています。
(報告 古川豪太記者)「完成して35年を迎えた瀬戸大橋の真下をくぐって向かうのは本島。瀬戸内の島々をめぐって学ぶ島旅です。」

かつて塩飽水軍の拠点として栄えた丸亀市の本島です。古い町並みや歴史ある建物が残る島を地元の人が案内します。

「こちら千歳座という日本では非常に大事な千歳座という芝居小屋です。これを立てたのは1862年なんですね。」
江戸時代に建てられた芝居小屋は島の人が誇る文化遺産です。島を訪れ、島から学ぶ…本四高速が去年から始めたせとうち島旅フェスです。過疎化が進む中、新型コロナが追い打ちをかけ訪れる人が激減した島に再び賑わいをという目的もあります。

(ほんじまガイドクラブ 信原清さん)「交流が生まれてきて、さらにお客さんがお客さんを呼ぶような感じでね、ちょっとでも賑わいがあるようになれば島の人も生きがいがあるし」
島旅の拠点となる与島にも学びの場が。島と島を繋ぐ瀬戸大橋です。

「おそらくここが一番の見どころかもしれません。」

真上には瀬戸大橋、下には瀬戸内の海が広がります。与島では島旅でしか入れない、瀬戸大橋の内部、与島橋を歩いて渡り、完成するまで、そして完成後の橋の歴史を学びます。

(本四高速坂出管理センター 中村哲也副所長)「ここ約250メートル、島から島に飛んでますけども、そういった構造で全体を塗り替えるとほぼほぼ20年とかかるので、塗り終わったら最初の塗り替えが始まるような」

島旅フェスでは島などを巡る6つのツアーや体験型のイベントも行われ、特設ブースから島の魅力を発信します。総合プロデューサーの小林さんはポストコロナに再び島に光をと活性化に期待します。

(せとうち島旅フェス 小林希総合プロデューサー)「各島に残っている大切なもの受け継がれていく、伝統文化とか自然とかいうものを今回たくさんの島々が集まることで、それを感じてたくさんの方が交流を再開する、そんなきっかけになってもらえたらいいなと」

新たな交流を生み出すせとうち島旅フェスは21日に開催されます。新型コロナで静まり返った時期も終わり、再び島がにぎわう日が近づいています。